消費エネルギー
  自分のエネルギー消費量を
  知る
   <基礎代謝エネルギー>
   <生活活動強度指数>
   <SDNエネルギー代謝>
  消費エネルギーを増やすには
どんな運動がどのくらいの
  カロリーを消費するか
  無酸素運動と有酸素運動
  体脂肪1kg消費するのに
 7,000kcal
摂取エネルギー
  食生活診断に挑戦
  三大栄養素の熱量計算
  いよいよ摂取メニュー
  様子を見ながら調整します
本気でダイエット
     <レポート>

 本来ダイエットは健康的でなければなりません。無理なダイエットで健康を損ねたり、ひどい場合は脳に障害を起こしたりします。ダイエットの基本は摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが大切です。摂取エネルギーを制限しても、消費エネルギーが分からなければ効果は期待できません。ほとんどのダイエットは摂取エネルギーに焦点を置いて、カロリー制限をしています。真剣にダイエットに取り組むのであれば面倒でも、摂取エネルギーと消費エネルギーを把握して、健康的に挑戦しましょう。

●自分のエネルギー消費量を知る

 自分自身の1日のエネルギー消費量をきちんと把握し、それに見合った食生活をすることが大切です。
 エネルギー消費には3種類あります。一番目は基礎代謝量です。これは一日の消費エネルギーのおおよそ70%を占めると言われています。二番目は生活活動強度による消費エネルギーで、これは全体の20%を占めます。三番目はSDA(特異動的作用)で全体の10%です。

<基礎代謝エネルギー>

 人間が生きるために必要な最低限のエネルギー消費が基礎代謝量です。基礎代謝量は、性別・年齢・身長・体重・体脂肪率等で決まります。静かに体を横たえていても、呼吸をしたり、心臓が鼓動を打ったり、内臓が活動しています。この基礎代謝のおよそ38%が筋肉で消費されます。運動をして筋肉を付け、基礎代謝量を増やすことで、太りにくい体をつくるばかりでなく、体力・気力が充実した質の高い健康を維持することが大切です。
 食事だけで体重を減らそうとすると、どんどん筋肉の量が減り体脂肪が多くなって、体重は減ったけれど肥満体質は改善され無いと言う悲惨なことになります。
 当サイトの食生活診断では、性別・年齢・身長・体重を入力すると自動で基礎代謝カロリー等を計算してくれるコーナーがありますのでご利用ください。
 ほかの基礎代謝量の計算式として、ハリス・ベネディクト方程式を示しておきましょう。一度計算してみてはいかがですか。

 一日の基礎代謝量(kcal)
         (男性)=66.5+体重×13.75+身長×5.003−年齢×6.775
          (女性)=655.1+体重×9.563+身長×1.850−年齢×4.676

<生活活動強度指数>

 生活活動強度によるエネルギー消費を下表に示します。厚生労働省が発表した第6次改定日本人の栄養所要量に掲載されているものです。まず自分にあった生活活動強度を決めて、消費エネルギーを決めて下さい。

生活活動強度と指数

生活動作

時間

日常生活の内容

T低  い
   (1.3)

安  静

12

散歩、買い物など比較的ゆっくりした1時間程度の歩行のほか大部分は座位での読書、勉強、談話、また座位や横になってのテレビ、音楽鑑賞などしている場合。

立  つ

11

歩  く

速  歩

筋運動

Uやや低い
(1.5)

安  静

10

通勤、仕事などで2時間程度の歩行や乗車、接客、家事等立位での業務が比較的多いほか大部分は座位での事務、談話などをしている場合。

立  つ

歩  く

速  歩

筋運動

V適  度
(1.7)

安  静

生活活動強度Uの者が1日1時間程度は速歩やサイクリングなど比較的強い身体活動を行っている場合や、大部分は立ち位での作業であるが1時間程度は農作業、漁業などの比較的強い作業に従事している場合。

立  つ

歩  く

速  歩

筋運動

W高  い
(1.9)

安  静

1日のうち1時間程度は激しいトレーニングや木材の運搬、農繁期の農耕作業などのような強い作業に従事している場合。

立  つ

歩  く

速  歩

筋運動

注)生活活動強度U(やや低い)は、現在国民の大部分が該当するものである。
  生活活動強度V(適度)は、国民が健康人として望ましいエネルギー消費をして、活発な行動をしている場合。

 基礎代謝カロリーに生活活動強度指数をかけたものが1日の消費カロリーです。下表は同じく、栄養所要量に掲載されている生活活動強度別エネルギー所要量です。

年齢

生 活 活 動 強 度

T低い

Uやや低い

V適度

W高い

0〜(月)

110〜120kcal/kg

6〜(月)

100kcal/kg

1〜2

1,050

1,050

1,200

1,200

3〜5

1,350

1,300

1,550

1,500

6〜8

1,650

1,500

1,900

1,700

9〜11

1,950

1,750

2,250

2,050

12〜14

2,200

2,000

2,550

2,300

15〜17

2,100

1,700

2,400

1,950

2,750

2,200

3,050

2,500

18〜29

2,000

1,550

2,300

1,800

2,650

2,050

2,950

2,300

30〜49

1,950

1,500

2,250

1,750

2,550

2,000

2,850

2,200

50〜69

1,750

1,450

2,000

1,650

2,300

1,900

2,550

2,100

70以上

1,600

1,300

1,850

1,500

2,050

1,700

妊婦

+350kcal

授乳婦

+600kcal

SDAエネルギー代謝>

 最後にSDA(食物の特異動的作用)です。SDAとは食事をしているときに汗をかく現象です。特にたんぱく質を摂取するときに亢進します。この時の消費エネルギーは1日の消費エネルギーの10%と考えられています。上記の生活活動強度別代謝量にSDAは含まれていると考えてください。

●消費エネルギーを増やすには

 消費エネルギーの目安ができたことと思います。国民の大部分は生活活動強度がUであると言われています。30〜49歳の女性では1,750kcalです。ダイエットのために1日300kcal減らすと1,450kcalになってしまいます。消費エネルギーを増やしてVにすると、1日の消費エネルギーが2,000kcalですから、ダイエットのために1,700kcalに落としたとしても。しっかりした食事を取る事ができます。これなら1カ月で1kgのダイエットをする事ができます。このように決して無理をせず、こつこつと積み上げてゆくのがダイエット成功の秘訣です。

どんな運動がどのぐらいのカロリーを消費するか

 

 消費カロリーを増やすためには、無理のない運動を続けなければなりません。運動と言うと大変に思いますが、日常の生活の中でちょっとした工夫をすれば良いのです。そこで運動に対する基本的な知識を学びましょう。 

無酸素運動と有酸素運動

 体内のエネルギー源には細胞内や血液中のグリコーゲンやグルコース、そして内臓脂肪と皮下脂肪があります。これらのエネルギー源はその状況に応じて消費されます。
 運動には有酸素運動と無酸素運動があります。無酸素運動とは、継続できない運動で心拍数が160以上です。例えば、100メートルを全力疾走した場合です。この場合は血液中のグルコースやグリコーゲンがエネルギー源として消費され、内臓脂肪や皮下脂肪は消費されません。しかし、エアロビクスのような有酸素運動をすると、内臓脂肪や皮下脂肪が消費されます。脈拍数110〜120前後のゆったりした有酸素運動を15分以上続けることが体脂肪を効率よく消費させるこつです。 

●体脂肪1kg消費するのに7,000kcal

 体脂肪1kgを減量するためには7,000kcalの運動をしなければなりません。1時間に4〜5kmの散歩程度の歩行で約200kcal/hですから約35時間かかります。1日に1時間の散歩を35日間続けてやっと1kg減ります。
 有酸素運動のエアロビクスの代表的なものとして、ウォーキングやジョギング、ジャズダンス、水泳、テニス、卓球など色々あります。
 日本体育協会スポーツ科学委員会が出している、運動種目別エネルギー消費量を抜粋して掲載します。
   補正係数×体重×時間(分)=消費エネルギー

項 目

補正係数

項 目

補正係数

項 目

補正係数

散歩

0.0464

自転車 普通

0.0658

キャッチボール

0.0730

歩行(80m/分)

0.0747

自動車運転

0.0287

野球(平均)

0.0680

歩行(90m/分)

0.0906

卓球

0.1490

ソフト(平均)

0.0640

歩行(100m/分)

0.1083

バドミントン

0.1508

登山(登り)

0.1610

階段(上る)

0.1349

スカッシュ

0.1615

登山(下り)

0.1080

ジョギング(軽)

0.1384

テニス

0.1437

ボーリング

0.0640

体操(軽)

0.0552

ゴルフ

0.0835

腕立て伏せ

0.7200

体操(強)

0.0906

バレー

0.1437

腹筋

0.1540

ダンス

0.0578

サッカー

0.0853

ダンベル

0.7200

ジャズダンス

0.1517

バスケット

0.2588

バット素振り

0.2641


 目標は1日200〜300kcalを上乗せして生活活動強度Vを目指しましょう。体重70kgの人ですと補正係数0.1以上の運動であれば30分で210kcalですから、1日30分で健康な体造りをしてください。